連合会沿革・組織
連合会沿革
〃 中西 孝夫(日本マタイ株式会社 社長)
会長挨拶
昨年平成28年の日本経済は、年初から円高進行、更なる原油・資源安という状態でスタートしました。日本の平成28年の実質GDPは4四半期連続でプラスとなり、年間でもプラス1%程度になると発表されており、穏やかな回復基調にあると言われていますが、内容としては輸出に頼っている面が多く、実質的には足踏み状態が続いているとも考えられます。世界経済を見ますと、米国のトランプ新大統領が今後実行してゆくと考えられる自国保護政策が日本の景気を下押しするリスクもあり、平成29年度の日本の景気動向には不透明感が漂っています。
我々のプラスチック加工業界は、昨年度はナフサ、原料価格の低下により、収益的に一息ついた状態でしたが、需要が伸びた訳でなく、原料価格低下による製品価格低下を伴い、むしろ売上高としては減少傾向であったのではないかと考えられます。昨年末からナフサ価格は上昇しているため、今後原料樹脂等の価格上昇に伴い収益的には厳しい状況になってゆくのではないかと推察されます。
連合会の平成29年度活動方針としては、以下の点を重点課題として挙げました。
(1)社会的責任の全う
(2)傘下工業会・工業組合の事業活動支援
(3)積極的な周辺活動によるプラスチック、プラ容器包装の「価値」認識の向上
(4)財政の健全化
社会的責任の全うに関しては、コンプライアンスの徹底を最重点とするだけでなく、昨今世界的に注目されている「海洋ごみ」、「マイクロプラスチック」問題も含めて環境問題にも取り組みます。また、会員企業の事業に資する各種情報・統計情報の収集・発信・共有化や、講演会・研修会・セミナー開催等を行い、会員企業の事業活動の支援に努めます。更に、「海洋ごみ・マイクロプラスチック」問題で昨今イメージが悪くなっているプラスチック容器包装やプラスチック加工商品の「価値」や「社会的貢献」に対する消費者の認識向上への啓発活動も引き続き行って行きます。
連合会は、昭和29年に設立され、今年で63年目を迎えました。時代の変遷や事業環境の変化に合わせて、その時代に求められるものに対して連合会活動は変わってきましたし、今後も更に変革してゆかなくてはなりません。歴史のある連合会を更に発展させ、会員や賛助会員の皆さまにとってより意義のある連合会になる様に、今後も新たな連合会活動を探索・実行してゆきます。
平成29年5月
萩原 邦章
*)平成29年5月23日に開催されました連合会通常総会において、萩原会長(萩原工業株式会社会長)が会長に再任されました。
【萩原会長紹介】
萩原 邦章(ハギハラ クニアキ)
萩原工業株式会社会長
日本フラットヤーン工業組合理事長
岡山経済同友会筆頭代表幹事(平成26年5月~平成28年5月)、現顧問
岡山EU協会会長
連合会ビジョンと事務局のモットー

会則